
基礎の支持力実験装置

本器は、地上および地中に構造物を造る際に重要な役割を担う基礎について検証できる実験装置です。
いろいろな型式の基礎に対して、基礎周辺の地盤の状況を設定し、その変化状態を観測することができます。
試料には砂の物理的性質に最も近似している小径アルミニウム棒を使用しており、基本的な実験を明確に行うことができます。
基礎の支持力実験装置の仕様
装置寸法 : W 1020 × D 420 × H 1540 mm 試料設置寸法 : W 600 × D 50 × H 200 mm 垂直移動範囲 : Max.140 mm 模型基礎 : 幅 B = 60、90、120、200 mm |
基礎の支持力実験装置の特長
・装置が小型で、支持力値算出に必要なデータがすべて検出できます。 ・試料の単位体積重量、せん断抵抗角、試料と基礎底面の摩擦角などを測定できる装置が組み込まれています。 ・操作が簡単なため、準備も含めて短時間で目的に応じた実験ができます。 ・試料にアルミニウム棒を使用しており、これらは積層に詰めることができ、前後の壁面を必要としないので完全な二次元状態の実験ができます。 ・アルミニウム棒の端面にマジックインキ等でけい線を描くことができますので、粒子(アルミニウム棒の端面)の移動やすべり線などの様子を視覚によって測定できます。 ・剛性領域(領域Ⅰ)、放射状過渡塑性領域(領域Ⅱ)、ランキンの受働領域(領域Ⅲ)の発生にいたる変化状況等の観測ができ、いろいろな基礎の型式に対する地盤の崩壊パターンが測定できます。 ・※砂の力学的性質に最も近似している異径のアルミニウム棒(1.6と3.0 mm)の短片を標準砂の粒形加積曲線と相似になるよう配合していますので、実際の砂の模型実験を再現できます。 ・砂の代わりにアルミニウム棒を用いているため、室内でも清潔に手際よく、また安全な操作で特別な実験技術を必要としません。 |
基礎の支持力実験装置の構成
装置本体 : 1式
上部フレーム : 1個
水平台板 : 1個
固定壁板 : 1個
垂直負荷装置 : 1式
力計 200 N(20 kN ) : 1個
ダイヤルゲージ : 1個
試料貯蔵箱 : 2組
背面当板 : 1枚
摩擦角・単位体積重量測定器 : 1式
端面ならし板 : 1個
試料充填金具 : 大1、小1
線引定規 : 1式
格子観測線引器 : 1式
模型基礎 : 4式
アルミニウム丸棒( φ 1.6 、φ 3.0 × 50 mm ) : 1組